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- がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2010年版)
2章 背景知識- 3 WHO方式がん疼痛治療法
- 2. 目標の設定

- 目次
- 発刊にあたって
- 1章 はじめに
- 2章 背景知識
- 3章 推奨
- 4章 資料
- 2章 背景知識
3 WHO方式がん疼痛治療法
- 2
- 目標の設定
痛みのマネジメントで大切なことは、現実的かつ段階的な目標設定をすることである(表1)。第一の目標は、痛みに妨げられずに夜間の睡眠時間が確保できること、第二の目標は、日中の安静時に痛みがない状態で過ごせること、第三の目標は、起立時や体動時の痛みが消失することである。最終的にはこれらの目標を達成し、鎮痛効果の継続と平常の日常生活に近づけることが求められる。
しかし、骨転移の体動時痛を、動いても痛くないようにすることは難しい場合がある。また神経障害性疼痛の場合、症状の完全な緩和が困難な場合もある。これらのことを患者に理解してもらえるように、繰り返し丁寧に説明することが重要である。
しかし、骨転移の体動時痛を、動いても痛くないようにすることは難しい場合がある。また神経障害性疼痛の場合、症状の完全な緩和が困難な場合もある。これらのことを患者に理解してもらえるように、繰り返し丁寧に説明することが重要である。
表1 がん疼痛治療の目標
第一目標 | 痛みに妨げられない夜間の睡眠 |
---|---|
第二目標 | 安静時の痛みの消失 |
第三目標 | 第三目標体動時の痛みの消失 |