Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.61
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2013  61
学会印象記
第26 回日本サイコオンコロジー学会総会並びに研修セミナー
国立病院機構 岩国医療センター 緩和ケア病棟 看護師  大松 和恵
 9月19日〜21日大阪国際交流センターにて開催された第26回日本サイコオンコロジー研修セミナーおよび学会に参加させていただきました。私が勤務する岩国医療センターは2013年4月に緩和ケア病棟が設立されました。私は今まで一般病棟でがん患者と関わることはありましたが、緩和ケアについ て深く学んだことはありませんでした。この度は、がん患者の怒りの対応やスピリチュルケアについて学びたいと思い、参加させていただきました。
 19日の研修は、まず講義で精神症状の包括的アセスメントや怒りのアセスメントなど自分が知りたかったことや、病棟ですぐに役立てていけることを教えていただきました。その後のワークショップでは、CAS(Comprehensive Assessment Sheet)を用いて症例を検討する中で、様々な意見を交換し、今までの自分の視点では見落としていたことや、気づかなかった考え方など幅広い意見を聞くことができました。6時間の研修セミナーでしたが、時間を全く感じさせず飽きることなく勉強させていただきました。
 翌日からの学会では普段聞くことができない先生方のご講演を沢山聞くことができました。特に印象に残ったのは村田久行先生と武井麻子先生のご講演です。村田久行先生のご講演では、スピリチュルケアは時間性・関係性・自律性の3次元から構成されており、それは宗教を必ずしも必要とせず、看護師でも傾聴とタッチングを用いた関係性の中で行えることを教えていただきました。また、武井麻子先生の「がんに携わるスタッフのメンタルヘルス」では、私達看護師は日々の業務の中で共感ストレスを受けやすく、まさに今の自分の状況でもあり聞き入りました。他にも家族や遺族ケアなど興味深く聴講することができました。
 今回、研修や学会に参加して得た知識を、病棟で共有し実践していきたいと思っています。また、今後も研修や学会などに積極的に参加し、がん患者の精神症状に対応する力を身に着けていきたいと考えています。

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