Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.61
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2013  61
口演50
多職種協働3
座長・報告   名古屋第一赤十字病院 呼吸器内科、化学療法内科  野村 史郎
 学会の2日目の最終のセッションでしたが、想像以上の聴衆の方々の参加があり、会場を盛り上げていただいた皆様に感謝申し上げます。安生更生病院から医療用麻薬を注射のままで退院する院内マニュアルを作成したという報告では、緩和ケアについての地域連携を進めてくためには退院コーディネーターと地域の開業医さんとの連携が重要で、今後退院マニュアル、パスなどを活用することにより在院日数を短縮していくことができる可能性が示されました。小牧市民病院からは小型シリンジポンプのキャリングケースが使いにくいので、点滴を行っている患者さんに点滴スタンドに固定できるような小型シリンジポンプを新規作成してスタッフからの評判が良かったという報告がありました。東海大学からは病棟ごとにオピオイドレスキューのやり方に差があったので病院で突出痛に対してシリンジポンプによるオピオイドレスキュー投与システムを統一したことにより医師や病棟間による差がなくなり、安全性も向上しているという報告がありました。最後に会長の所属施設である藤田保健衛生大学からから薬剤師が医療用麻薬注射剤調整を行う多職種協働の麻薬調整システムを構築し、運用しているという報告がありました。それぞれの職種が得意とする分野を担当することにより安全に麻薬の適正使用が図れるようになることが示されました。
 このように院内に緩和ケアを普及させるためには個の力だけでは不十分で、それぞれの個の力を発揮しながら多職種協働で活動することによりチーム力がアップしていくことが期待されます。Tuckmanはチームの発達段階について以下の4段階を提唱しています。@形成期(forming)、A騒乱期 (storming)、B規範(秩序)期(norming)、C遂行期(performing)。現在自分たちのチームがどの段階にあるのかを評価をしながら、よりよいチームを育てていってください。

Close