Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.61
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2013  61
シンポジウム3
癒し環境を提供するための工夫
座長・報告・演者  聖路加国際病院 緩和ケア科  林 章敏
座長  医療法人東札幌病院 看護部  長谷川 美栄子
 このシンポジウムは、今大会の裏テーマである「癒し」を取り上げるものであった。第2会場である会議センターメインホールで大会初日6月21日(金)10:30-12:00に開催された。座長は東札幌病院の長谷川美栄子氏と林が務め、シンポジストからは患者に癒し環境を提供するために、医療における様々な視点と立場から発表がなされた。
 はじめに、基調講演として林が総論的な話をした。人的環境、施設や環境としての工夫、また財政的な裏付け等について話が及んだ。
 次いで、東札幌病院の看護師遠藤佳子氏から、「五感に注ぎ、人によってつなぐ癒しの環境」について、大和会在宅サポートセンター村山大和診療所の訪問看護師渡邉美華氏からは「STAS-J導入による診療所看護師意識の変化と、看護師自身の癒し効果」について、日本生命済世会付属日生病院緩和ケアチーム、神経科・精神科の臨床心理士丸山加奈氏からは「臨床心理士による無菌室入室患者への面接の取り組み」についてそれぞれ発表がなされた後、フロアーとのディスカッションとなった。
 癒し人としての人と人とのつながりの重要性や、気付きと肯定の大切さ、また、一人ひとりの努力としての取り組みのみならず、システムとして取り組 むことによる効果などが話題にあがり、それぞれの重要性を再認識することができた。
 会場全体に広がる音楽やもてなしの心と雰囲気のもと、この大会に参加することによって癒された参加者も多くいたことと思われた。

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