Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.60
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2013  60
口演48
ペインクリニック2
座長  山梨県立中央病院 麻酔科  阿部 文明
 演題1はオキシコドン内服から注射剤に変更する場合、腎機能高度障害患者でも換算比通りで問題なく変更できた症例報告であった。今まではオキシコドン内服からモルヒネ注射薬に変更する必要があったが、純粋オキシコドン注射薬の出現により同じ成分での変更ができるようになった。そして、代謝過程から考えてより副作用が少なくなった。
 演題2はオキシコドン内服患者を注射剤に変更した症例の後ろ向き研究であった。内服不能がその理由として最多であった。またモルヒネ注射薬への変更症例が70%以上と多かったが、オキシコドン注射液への変更可能と考えられた症例が80%以上であった。モルヒネ注射液への変更が必要と考えられた症例は呼吸困難への対応が必要だった患者さんが多かった。オキシコドンの呼吸困難への効果が確実に認められればもっと使用量が増加する可能性がある。
 演題3はオキシコドン注射液を使用した消化器がん患者6名の症例報告であった。オキシコドン注射液使用となった理由は、疼痛の管理困難が主な理由であった。全例3日以内に疼痛管理は良好となり、有用性が示された。
 演題4はフェンタニル1日貼付製剤2種(フェントステープとワンデュロパッチ)の使い心地を看護師へのアンケート調査で比較したものであった。242名の看護師にアンケート調査したが、両者を使ったことのある看護師は94名と思ったより少なかった。処方する医師の好みの影響があるかもしれない。使用感に関して様々な質問項目があったが、パッケージの扱いやすさでフェントステープの方がやや優勢であった以外はほぼ同等であった。ほぼ同等であると評価する方が多い中、どちらかを選んだ方が数人ずついたので、その理由を調査してはどうかという指摘が出た。

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