Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.60
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2013  60
口演4
身体的苦痛1
座長・報告  国家公務員共済組合連合会 六甲病院 緩和ケア科  安保 博文
座長  筑波メディカルセンター病院 緩和医療科  久永 貴之
 このセッションでは、オキファスト登録商標注に関するもの5題、フェンタニルバッカル錠の臨床試験報告が1題、内臓痛随伴症状に対するオピオイドの効果に関するもの1題の発表があった。
 演題1:内服困難な状況にあるがん性疼痛を持つ7事例に対し、オキファスト登録商標7.2mg/日(オキシコンチン登録商標10mg/日と同等量)の持続注入によってオピオイドを導入し、大きな有害事象の出現を伴わずに良好なコントロールを得たと報告された。
 演題2:痛みと呼吸苦に対してオキファスト登録商標持続注入を使用した事例において、肝・腎障害などのためにモルヒネへの変更が困難と思われた4例についてオキファスト登録商標増量とモルヒネレスキュー・胸水穿刺などで対応しまずまずのコントロールを得たが、オキファスト登録商標単独の呼吸困難に対する効果は判断しがたいと報告された。
 演題3:激しい痛みに対し、Intravenous Rapid Titration(オキファスト登録商標2mgを5-10分ごとに静注)によって早急な痛みのコントロールを行い、それに要した用量からオキシコドン維持量を算定した2症例の報告がなされた。
 演題4:オキシコドン経口薬から注射剤に変更した8症例について除痛に要したオキファスト登録商標注の 用量を検討したところ、一般にオキシコドン内服の75%換算と言われているが、実際には約50%程度で除痛が可能であったと報告された。
 演題5:オキシコドン注射剤と他のオピオイドの切り替えを行った32症例について検討したところ、一般に推奨される換算比とは異なる処方が必要となる場合が多くみられ、特にオキシコドン内服からオキファスト登録商標注への切り替えに際しては平均1.4倍の用量を必要としていたことが報告された。
 演題6:お腹が張る、尿や便が漏れそうなのに出ない、など不定愁訴とされていた不快な腹部症状を訴える16例について、全例でオピオイドの使用が有効であったと報告された。
 演題7:フェンタニルバッカル錠(FBT)の第三相試験において、FBTはがん突出痛に対し重篤な有害事象を伴わずに即効性が得られたことが報告された。

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