Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.60
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2013  60
関連企画3
第9回CART 研究会
座長・報告  湘南鎌倉総合病院 オンコロジーセンター
湘南鎌倉がんセンター  太田 惠一朗
 先ず基調講演として「今後のCART が目指す道〜症状緩和からオーダーメイド癌治療へ〜」と題して、要町病院腹水治療センターの松崎圭祐先生にお話ししていただいた。
 癌性腹膜炎に伴う難治性腹水は、患者のADLを著しく低下させるのみならず、積極的な抗癌治療を中止せざるを得なくなる。演者らは2009年2月から、大量癌性腹水にも対応可能な膜洗浄機能付き改良型CARTシステムを考案し施行してきた。改良型CARTの基本構造と、今後期待される膜洗浄液から回収される癌細胞を利用した新たな癌治療への応用について報告した。
 後半は改良型CARTの適正普及と有用性確認を目的としておこなわれる「癌性腹水に対する改良型腹水濾過濃縮再静注法(CART) の有用性に関する多施設共同研究」の試験計画書の説明が行われた。癌性腹水症例を対象として改良型CARTの効果について、prospectiveに通常各施設で行われている単純腹水ドレナージ群と無作為化比較対照試験により検討するものである。Primary endpointはQOL(治療翌日、1、2、4週目)、Secondary endpointはPerformance Status、生存率および期間、腹水再ドレナージまでの期間である。CART研究会推奨の改良型CARTが適正に使用できることを確認後、今秋からスタート予定となっている。

この臨床試験に関するお問い合わせ
CART研究会事務局:
要第2クリニック
Tel:03-5917-2607 Fax:03-5917-2608
E-mail:keimatsusaki@ymdmail.jp

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