Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.59
日本緩和医療学会ニューズレター
May 2013  59
学会印象記
第27回日本がん看護学会
新潟県立がんセンター新潟病院 がん看護専門看護師 看護師長
丸山 美香
 石川県金沢市にて2013年2月15日、16日に開催された第27回日本がん看護学会学術集会に参加しました。
 今回は「未来と希望を拓く温もりのあるがん看護」をメインテーマに、各方面・地域での実際の活動と今後の展望、支援の仕組み等幅広い企画の数々が盛り込まれたプログラムとなっていました。シンポジウム「治療期の患者・家族の輝きを引き出すがん看護」では、患者や家族のその人らしさを支援する看護、先端がん医療の現状、就労の問題、家族のサポート活動、外来における支援の現状とさまざまな視点からのご講演を聴くことができ、看護の重要性を再認識する機会となりました。がんサバイバーが今後の人生をその人らしく過ごせるために、看護者もさらに力を発揮していきたいものです。
 パネルディスカションでは、「今を生きるために拓く」というテーマで、免疫細胞療法とがん医療の新たな可能性、外来看護を含めたケアの継続、End of Life を意識したケアなどについての講演・討論がなされました。
 教育講演はどれも興味深い内容でした。金沢大学附属病院 麻酔科蘇生科 山田圭輔先生のご講演が印象に残っています。「患者が自己の存在と意味や生と死について考えることを支援する時間と場の提供」を実践している金沢大学附属病院がん哲学外来の活動に、感動しました。患者を支える本質を学ぶことができました。
 パイプオルガン演奏でのお出迎え、一筆啓上作品の展示、金沢の伝統的な加賀とびの披露、学術集会の様々な場面で金沢のおもてなしの心を感じました。がん看護学会学術集会は毎年2月の開催です。この時期は雪が降り寒い時ですが、メインテーマのキーワードにもあるように、看護の未来への希望を感じ、心の温もりを感じた学術集会でした。

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