Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.57
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2012  57
学会印象記
第25回日本サイコオンコロジー学会研修セミナー
「第3回一般医療者コース研修会」
宝塚市立病院 緩和ケア病棟  岡山 幸子
 2012年9月20日に福岡で、第25回日本サイコオンコロジー学会研修セミナーが、学会開催前日に行われた。セミナーは、「精神腫瘍医コース」「看護師コース」「心理士コース」「一般医療者コース」と分かれており、私は「一般医療者コース」を受講した。今回のセミナーは第3回目であり、第1回目は当院緩和ケア内科医師が、第2回目は当院緩和ケア病棟の看護師が2名参加させていただき、「他の学会セミナーと観点が異なり、とても勉強になった。素晴らしい」との報告を受け、胸躍る気持ちでの参加であった。
 本コースの目的は、「がん医療に携わる精神科を専門としない医療者(医師、看護師、薬剤師、リハビリ、薬剤師、放射線技師、 MSWなど)が「せん妄」、「抑うつ」などの精神症状に適切なアセスメントができ介入する方法、または精神科・心療内科専門医に適切にコンサルテーションする方法について理解できること」であった。
 まず、精神症状の包括的アセスメントについて学び、模擬事例患者について即席緩和ケアチームでグループワークを行った。CAS(Comprehensive Assessment Sheet)を用いて、「身体症状・ADL」、「精神症状」、「社会的問題」、「心理的問題」、「実存的問題」の項目について「症状」や「問題」を整理する作業を行い、緩和ケアチームとして、各々が自分の役割を考えどのような介入が必要であるかを検討した。
 セミナーを受講しながら、早期に精神症状に気づかなければならないし、CASを使用することで、身体的問題から評価を始めて、精神症状の背景を評価する重要性を感じた。PEACE緩和ケア研修会で得た基本的な精神症状緩和のスキルを、本セミナーを受講することにより、さらに専門的にかつ実践的に学び得ることができた。
 当院は常勤の精神科医師が不在なので、精神症状の緩和ケアの向上が必要であり、今後は、CASを用いて緩和ケアチームや緩和ケア病棟でアセスメントできるようにしていきたい。
 また、何よりも大切な宝物となったのは、セミナーでご一緒させていただいた講師・ファシリテーター、同じグループの皆様との出会いであり、今後も交流を深めさせていただきたい。

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