Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.57
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2012  57
イブニングセミナー7
症例で学ぶ がん疼痛に対する皮下モルヒネPCA
“病院で、在宅で、使えるテクニック”
座長・報告  東京女子医科大学病院 外来化学療法室 がん性疼痛看護認定看護  服部 雅美
 本セミナーは、参加者が熱心にご講演に耳を傾けられているのが印象的で、約350名と多数の参加者のもと大変盛況なご講演であった。
 内容としては、PCAポンプ付小型シリンジポンプとモルヒネ皮下注射でのタイトレーションを行う際の具体的な手法や、PCAを使用した投与量調整について、病院、在宅における持続皮下注射のメリット・デメリットなどを、症例をもとに紹介していただいた。
 がん疼痛治療において鎮痛剤も成分・剤形など多様化している現在では、選択肢も増えているとともに、療養の場も大学病院、一般病院、緩和ケア病棟、在宅など様々である。医師・薬剤師・看護師など多職種の専門性を活かしたチームで連携し、様々な環境の中で治療されている患者や家族にとって最良な選択を行うことは大変重要なことである。
 今回のセミナーは、具体的な内容であり、明日から、実践に役立つ知識として、大変学びの多いご講演であった。PCAポンプ付小型シリンジポンプやモルヒネ皮下注射法を取り入れられている施設は多くはないのが現状ではあるが、PCAポンプ付小型シリンジポンプは、タイトレーション時に微調整しやすく、医師の業務削減や患者の疼痛管理における自己効力感を高めるうえでも有効な手段であることを再認識することができた。
 また、服部政治先生のご講演は、とても分かりやすく、ユーモアもあり、楽しく学ぶことができ、あっという間の50分間であった。

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