Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.56
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2012  56
Journal Club from Pallative Care Research
わが国の緩和ケア病棟におけるペット面会やセラピードッグ受け入れへの考え方
大阪大学大学院 人間科学研究科 臨床死生学・老年行動学研究分野
古村 和恵

Okada M,Shinjo T,Mukai M,Kaimoto M.A study of the attitude of palliative care units in Japan to allowing pets and therapy dogs to visit patients.Palliative Care Research 2012; 7(1): 136-41.

【抄録】
一般には動物を病院に連れてくることは許可されないが、緩和ケア病棟ではペット面会やセラピードッグの訪問を取り入れている施設が多い。全国の緩和ケア病棟におけるペット面会許可の現状、セラピードッグ導入の現状につき、2009年2月現在の緩和ケア病棟承認施設193施設を対象に郵送によるアンケート調査を行い、149施設(77%)より回答を得た。135施設で病院敷地内でのペット面会を許可し、うち36施設はペットの宿泊を、121施設は病室での面会が可能であった。セラピードッグは22施設に導入されていたが、特に宗教を母体とする施設で有意に多かった。 病室にペットが宿泊できるところは宗教を母体とする施設に、病棟でのペットとの面会は緩和ケア病棟開設年度が古い施設で有意に多かった。しかし、無宗教の施設や新しく開設された施設でも、 多くの施設でペット面会が行われていた。昨今の緩和ケア病棟でも癒しや心の温もりが大切にされていることが示された。

Close