Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.54
日本緩和医療学会ニューズレター
Feb 2012  54
学会印象記

日本緩和医療薬学会

横浜市立大学附属病院 薬剤部  小宮 幸子
 2011年9月24と25日の両日、第5回日本緩和医療薬学会年会が武田弘志年会長(国際医療福祉大学薬学部学部長・教授)のもと「共に語ろう…緩和医療チームと薬剤師の未来」をメインテーマに幕張メッセで開催されました。どの会場も満員状態で立ち見はもちろん、中継用のモニタ前にも多くの参加者が集まるなど、とても熱気に満ちた学会でした。
 日本緩和医療薬学会は、保険薬局薬剤師(薬)、病院薬剤師(薬)ならびに薬学研究者(学)間の連携(薬・薬・学連携)の強化を図り、緩和医療における薬物療法の推進と大学や企業での教育研究の発展を目的としており、年会のセッションは基礎と臨床(病院、薬局)を織り交ぜた構成が多いのが特徴です。特にシンポジウムでは同じ薬学の専門家でも異なる視点で討論されるので視野を広げることができ、日常遭遇する問題についてより多角的なアプローチができるようになります。
 メインテーマの「薬剤師の未来」という点で、私は2つのシンポジウムに注目しました。
 シンポジウム「次世代の薬剤師緩和ケア〜教育プログラムを考える〜」では、現在、本学会で薬剤師向け教育プログラム作成に取り組んでいることが紹介されました。
 また、シンポジウム「緩和薬物療法認定薬剤師の認定取得に向けて」では認定薬剤師の役割と持つべき視点が明確化され、認定申請に必要な症例報告のポイントが解説されました。このセッションでは熱心にメモをとる参加者が多く、緩和領域の認定制度への関心の高さが感じられました。
 日本緩和医療薬学会年会は、基礎から臨床まで幅広い薬学的視点から緩和薬物療法を学ぶことができる場です。薬剤師のみならず、緩和薬物療法に興味がある他職種の方々にもぜひご参加いただきたいと思います。

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