Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.54
日本緩和医療学会ニューズレター
Feb 2012  54
学会印象記

第49回日本癌治療学会学術集会

長崎市立市民病院 薬剤部  尾関 あゆみ
 第49回日本癌治療学会学術集会が2011年10月27、28、29日の3日間、名古屋国際会議場にて開催されました。私自身の日本癌治療学会の学術集会への参加は初めてであり、諸先輩方からとても規模の大きな学会であること、また、緩和医療も含めた癌治療に関連する様々な分野の演題が発表されることを事前に聞いていたので、期待に胸ふくらませ、意気揚々と学術集会へ臨みました。
 緩和医療や支持療法に関連する学術発表のなかでも、特別企画シンポジウムの【『届けがん医療日本の隅々まで』地域におけるがん対策】では、長崎における先進的な試み「緩和ケア普及のための地域プロジェクト(OPTIM)」の活動報告が発表されました。OPTIM長崎のプロジェクトリーダーである白髭医師や、当院で地域医療連携室師長として活躍された小川看護師( 現・長崎市包括ケアまちんなかラウンジ) らが、がん診療連携拠点病院と医師会( 長崎がん相談支援センター)との連携によって、多職種間の顔の見える関係が構築され、在宅移行率や医療用麻薬の消費量が増加したことを紹介されました。また、第2日目のがんリハビリテーションに関するパネルディスカッションはとても有意義な時間でした。がん化学療法を施行中の患者さんには様々な副作用が発現し、ADL・QOLの低下を引き起こしかねません。副作用に対する薬物対症療法を開始する同時に、作業療法士の専門的意見を聞いてリハビリテーションを導入することが患者さんのADL・QOLの向上に繋がったケースの経験から、がんリハビリテーションを学んでみたいという気持ちがあったので、とても興味深く聴講することができました。
 初めての日本癌治療学会学術集会への参加は期待以上の充実感がありました。そして、次回は自分自身も発表者として参加してみたいという気持ちが湧き上がり、翌日からの臨床への気持ちを引き締めながら名古屋の地を後にしました。

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