Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.54
日本緩和医療学会ニューズレター
Feb 2012  54
日本緩和医療学会企画プログラム
緩和ケアチーム 質の高い緩和ケアを提供するために必要なことは?
座長・報告  はしづめクリニック  橋爪 隆弘
 専門的緩和ケア推進委員会企画緩和ケアチームフォーラムが最終日最終時間に行われました。
 冨安志郎委員長から今年度の緩和ケアチーム登録について速報が発表されました。現在学会ホームページに詳細が掲載されております。緩和ケアチームへの年間依頼件数の中央値は87件。50件以下(週1名以下)の施設が33%ある。依頼時のパフォーマンスステータスはPS3以上が57%、依頼内容はがん疼痛が68.5%。来年度も全ての施設に登録をしていただきたいと思います。
 市立札幌病院緩和ケアチーム小田浩之氏は、自施設におけるデータベースを紹介された。病床数738床の地域がん診療連携拠点病院である。平成22年度の依頼件数302件。患者の緩和ケアに対するニーズが多数存在すること、緩和ケア病棟への転院や自宅などへの退院の困難さを報告された。緩和ケアチームデータ全国登録には統一フォーマットが必要であるとの提言をいただいた。
 社会保険中京病院緩和ケアチーム吉本鉄介氏は名古屋地区の地域がん診療連携拠点病院4施設の除痛成績モニタリングから緩和ケアチーム専従看護師の役割が大きく、病院管理者が専従看護師を支援するように強く訴えた。
 兵庫県立がんセンター緩和ケアチーム伊藤由美子氏は、兵庫県主催緩和ケアチーム研修会を紹介された。兵庫県がん診療連携協議会「緩和医療部会の活動」として平成22年9月に第1回を開催。研修会の結果他の施設とネットワークができたこと、自施設の問題点が明らかになったことなどを挙げ、研修会を継続していくことを報告した。
 大阪府がん診療連携協議会緩和ケア部会の濱卓至氏は、大阪府緩和ケアチーム研修会を平成23年3月末に開催したことを報告した。研修会の内容は活動で困難に感じている実存的問題や家族や遺族への悲嘆の援助など、震災関連のセッションも設け実り多い会であった。
 今回の緩和ケアフォーラムの内容は、現在学会ホームページで公表されています。第18回学術大会では初日に開催いたします。会員の皆様のご協力に感謝いたします。

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