Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.54
日本緩和医療学会ニューズレター
Feb 2012  54
各職種主催交流集会
第3回がんのリハビリテーション研究会
座長・報告・演者  慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室  辻 哲也
 がん医療ではがんの治癒を目指した治療とともに療養生活の質の維持向上が重要である。がん患者にとって、がん自体に対する不安は当然大きいが、がん自体や治療によって生じる身体障害に対する不安も同じくらい大きい。2015年にはがん生存者が500万人に達する時代を迎える今、がんに関わる多職種スタッフががんのリハビリテーション(以下、リハビリ)の知識やスキルを身に付け、その成果を臨床研究としてまとめることはとても重要である。しかし、今まで全国のがんのリハビリに関係する多職種が参加する場が不在であった。
 そこで、1.がんのリハビリに関する話題を提供しあい意見交換を行うこと、2.がんのリハビリに携わる多職種スタッフの交流を深めること、を目的に本研究会を企画し、本学会学術大会大会長の先生方のご厚意により、一昨年から大会の会期中に交流集会として開催されている。
 今回はメインテーマを「がんのリハビリテーション最前線」とし、上記のとおり多職種の演者がそれぞれ専門の立場から、がんリハビリの動向や第一線の臨床現場での取り組みについて発表がなされた。
 学会最終日の夕方という時間帯にもかかわらず150名余りが参加し、職種の内訳は医師20%、看護師10%、理学療法士40%、作業療法士20%、その他10%と多彩であった。職種を問わず、この分野に注目の集まっていることが垣間見られた。
 次回は平成24年度の第17回大会の会期中に、「リハビリテーションフォーラム」を開催予定である。

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