Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.53
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2011  53
日本緩和医療学会会員提案企画プログラム
看取りのケアにおけるクリティカルパス:
LCP(看取りのパス:リバプール・ケア・パスウェイ)
日本語版の使用方法と使用の実際
座長・報告・演者  東北大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 緩和ケア看護学分野
宮下 光令
 LCP日本語版は2009年にリリースしてから各種研究会などで普及活動を実施している。日本緩和医療学会では昨年度に引き続きワークショップを開催した。本年度は時間を2時間に拡大したこと、LCP日本語版の使用方法だけでなく実際の使用経験を紹介したことが特徴である。
 まず東芝病院の茅根義和氏が「LCPの概要と日本語版開発の経緯」、宮下が「LCP日本語版の使い方およびプレテストの概要」について講演した。次に事例検討を聖隷三方原病院の福田かおり氏により行った。実際の使用経験では東札幌病院の中島信久氏が「一般病棟での使用経験と導入のコツ」、淀川キリスト教病院ホスピスの杉田智子氏が「淀川キリスト教病院ホスピスでの継続使用経験」と題した講演を行った。当日の発表スライドはLCP日本語版のホームページに掲載しているので、不参加であった方や導入を予定している施設は参考にしていただきたい。
 当日は定員を超過する200名以上の参加があり、ワークショップ後のアンケートに回答した参加者は看護師82%、医師9%、薬剤師5%であった(回答率50%)。所属は一般病棟49%、緩和ケア病棟18%、緩和ケアチーム24%であり一般病棟での関心の高さが窺われた。最終的な討論では在宅領域からの質問が多く、早急な在宅版のリリースの必要性を再認識した。
 アンケートの結果では「内容に興味がもてた(97%)」「有益だった(95%)」「今後も開催するべき(100%)」であり、全体として高い評価を得たと考えている。当日いただいた質問に関してはQ&Aをホームページに追加した。今後もLCP日本語版の普及のためのワークショップを実施していくが、それと並行して施設がスムーズに導入できるように、実際の使用経験に関する講演の割合を増やしていく予定である。LCP日本語版は使用登録を行うことになった。詳細はホームページで広報しているので導入前の施設であってもぜひご登録いただきたい。登録施設には各種情報を提供するとともに、登録施設に今後使用経験の講演を依頼したいと考えている。
 LCP日本語版のホームページ:http://www.lcp.umin.jp/

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