Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.53
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2011  53
特別講演5
がんプロフェッショナル養成プランの展望と専門職連携
座長・報告  小樽市病院局  並木 昭義
 「がんプロフェッショナル養成プラン」は、文部科学省において、平成19年度より開始したがん医療の担い手となる高度な知識・技術を持つがん専門医療人の養成を図る大学の取組に対する支援を行う5年間の事業である。演者は平成22年からこのプランの推進委員会の委員長として活躍されている。この事業の進捗状況は、各プログラムともに、当初の養成目標・養成計画に沿った教育体制の整備や、高い臨床能力と研究能力を併せ持ったがん専門の医師及び看護師・薬剤師などの医療スタッフを養成するために、大学・大学附属病院・がん診療拠点病院などの地域医療機関との有機的な連携体制の構築が進められ、がん医療に専門的に携わる医療従事者の養成が着実に図られている。2万人のがん治療医の養成を目指している。認定医および専門医の取得者が医療現場でどのように生かされ、活躍しているか、その実状を知りたいところである。がんプロ養成プランの成果の一つとしてがん看護専門看護師の養成のための教育課程の認定を受けた大学が急増している。
 一方、教育組織や診療科等の基盤的な教育体制の整備のみにとどまり、連携大学や関連する医療機関との効率的な連携体制の構築や、教員の資質向上の ための取組、学生支援体制の整備、外部評価の導入等を十分に行うことができなかったプログラムや、医師以外のがん専門の医療スタッフとの関わり方について、より検討が必要とされるプログラムもある。養成プランの実施に当って各地域および施設において差がみられるようなので、適切な啓発、教育が必要である。また、本事業終了後における、各プログラムの具体的な継続方針について引き続き検討を進め、本事業を契機としたがんに特化した専門医療人養成については、更なる養成数の増にかかる取組を続けることが期待される。演者は本テーマの重要性を明確に述べるとともに次期がんプロプランの実施の必要性を強調した。

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