Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.51
日本緩和医療学会ニューズレター
May 2011  51
学会印象記
第26回日本静脈経腸栄養学会
JSPEN in the world -All for people!-
知多市民病院 外科  森 直治
 日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)は、会員数が15000名を越える世界最大規模の臨床栄養学会で、日本緩和医療学会と同様、多くの職種によって会員が構成され、急激に会員数が増加している。
 2月17日、18日の両日に第26回大会が、東口高志大会長のもと、名古屋国際会議場において開催された。大会のテーマは「JSPEN in the world -All for people!-」で、世界の主要な静脈経腸栄養学会のチェアマンによる国際シンポジウムが開催され、アミノ酸研究で有名なFisher教授をはじめ、海外からも多くの著明な先生が参加される国際色豊かなプログラムとなった。10の会場でシンポジウム等の口演プレゼンテーションが、また、回廊を利用してポスター発表が行われ、各所で国連世界食糧計画(WFP)への食糧支援募金活動が行われた。会場は過去最高の9148人の参加者であふれ、移動も困難な程の盛況ぶりであった。
 緩和ケア関連の演題も多く、要望演題のテーマに「緩和ケアにおける栄養管理」があり、同名でシンポジウムが開催された。また、ワークショップ「悪液質の代謝栄養学」、薬剤支部会パネルディスカッション「がんと栄養」が行われ、一般演題を含め、癌の初期から終末期までの栄養管理について、職種の特性に応じた活発な討論がされた。他方、教育面も重要視され、海外からの教育プログラム「Nutrition Support in Cancer Patients」等がセミナーとして行われている。
 全ての患者さんにとって栄養管理は欠くことのできない基本的な医療で、緩和ケアにおいてもその重要性が再認識されている。日本緩和医療学会と日本静脈経腸栄養学会はチーム医療を行う多職種により構成される学会で、両学会に所属している会員も少なくない。今後、日本はもとより世界の緩和医療における栄養管理の進歩に、両学会が連携し貢献されることを期待したい。

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