Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.50
日本緩和医療学会ニューズレター
Feb 2011  50
学会印象記
第4回日本緩和医療薬学会年会に参加して
長崎大学病院 薬剤部・緩和ケアチーム  龍 恵美
 2010年9月25日と26日の両日に「第4回日本緩和医療薬学会年会」が山田勝士年会長(鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 教授・薬剤部長)のもと「みんなでふくらまそう こころでつなぐ緩和医療―今、知識を深めて実践へ―」をメインテーマに鹿児島市で開催されました。これまでは東京、横浜開催でしたが、4回目で初めての九州での開催となりました。本学会は、薬学研究者、病院薬剤師、保険薬局薬剤師の連携強化を図り、緩和医療の進歩発展を目的として活動している学会です。薬剤師のみならず、医師、看護師の他、領域を超えて多くの職種の方々の支援もあり、前日には教育セミナーも行われ、本年会参加者は2500名を超えたそうです。年会参加者は年々増加しており、緩和医療分野への薬剤師の関心の高まりが感じられます。
 緩和医療に関る最先端の基礎研究からすぐに実臨床で実践できる内容まで薬剤に関する幅広い知識を網羅できるのが本年会の特徴ではないかと思います。今回の年会では、教育、多職種連携や在宅医療に関連した発表が目につきました。また、シンポジウム「患者とともにある緩和医療と薬剤師」では、癌治療をうけた患者・家族の立場からの緩和医療に取り組む薬剤師への期待や、病棟での緩和ケア業務を通じての患者視点からの薬剤師のあるべき姿などが話し合われました。
 年会も回を重ねて、緩和医療に薬剤師がかかわっていこうという立ち上げ段階から、緩和医療にかかわる薬剤師の医療側へ向けた役割に加えて、“患者側からみてどのような存在であるべきか”ということが問われる段階にはいっていることがうかがわれました。 年会懇親会はおもてなしの精神が詰まった鹿児島を満喫できる、またこの地を訪れたいと思わせてくれるもので、頭も心も、そしてお腹も満たされた年会となりました。

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