Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.49
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2010  49
イブニングセミナー1
リバプール・ケア・パスウェイ-日本語版の活用と普及を目指して-
座長・演者・報告
東北大学大学院医学系研究科 保健学専攻 緩和ケア 看護学分野  宮下 光令
 Liverpool Care Pathway(LCP)は英国においてDr. John Ellershaw中心としたRoyal Liverpool UniversityとMarie Curie Centre Liverpoolのグループにより作成された看取りのケアについてのクリニカルパスであり、英国で広く普及しているツールである。LCPは臨死期にある患者とその家族に対して医療者が行なうべきケアをチェックリストにより確認していく形式をとっており、いわゆる表形式のクリニカルパスとは異なり患者・家族が安楽・安心して臨死期を過ごせることが出来るように必要なケアを確実に受けられることを目標としたアウトカム指向のクリニカルパスである。日本でも看取りのケアの質の向上を目的とし、2004年よりLCP Working Group Japanが発足し翻訳作業がすすめられ、このたびLCP日本語版version 1がリリースされた。
 今回のイブニングセミナーでは茅根氏より「LCPの概要と日本語版の作成過程」、宮下より「LCP日本語版の使用方法」、市原氏より「LCP日本語版のパイロットスタディの結果と使用上のポイント」について講演を行った。1時間という短い時間であったが、多数の参加者に恵まれ、LCP日本語版を広い対象に紹介することが出来た。今後はLCPがわが国で活用され、本学会でもその活用報告がなされていくことを期待したい。なお、本セミナーは日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団の支援を受けて実施された。

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