Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.48
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2010  48
職種別フォーラム4
緩和ケアチーム・フォーラム よりよい活動のために
―成熟期への道しるべ―
座長・報告
独立行政法人国立がん研究センター東病院 臨床開発センター 精神腫瘍学開発部
小川 朝生
座長  神戸市看護大学 療養生活看護学領域 慢性期看護分野  高山 良子
 学会2日目(6/19)午後に緩和ケアチーム・フォーラムが開催されましたので、簡単ですがご報告申し上げます。
 がん診療連携拠点病院の整備指針に緩和ケアチームの設置が義務づけられたこともあり、この3年ほどで緩和ケアチームの数は急増し、昨年の医療調査では全国612施設に設置されていることが明らかになりました。しかし、施設内での位置づけが示されなかったり、教育体制が整っていないこともあり、まだ活動が不安定な面があります。
 市立秋田総合病院の橋爪隆弘先生からは、平成21年度の緩和ケアチーム研修会の現状をご報告いただき、チームのほとんどが兼任のため熱意があっても活動時間が確保されていない施設が多いこと、今後の発展のためにはチームのレベルアップとそのための相互交流が重要であることを指摘いただきました。
 埼玉県立がんセンター余宮きのみ先生からは、緩和ケア病棟とチームと両方の臨床経験をお話し下さり、緩和ケアチームが機能するためには臨床チームの一員として動くことが重要であること、そのために意識的に敷居を低くする取り組みが必要なことをご教示いただきました。
 国立病院機構金沢医療センター小室龍太郎先生からは、施設内でのコミュニケーション技術研修に関する取り組みをご報告いただき、チーム内でのお互いがリーダーシップを発揮することお互いのサポートが重要なことを強調されました。
 千葉県がんセンターの笠谷美保先生からは、チーム専従看護師の役割に関して、ともすれば意義を見失いがちなことを指摘いただくとともに、病棟看護師を支える教育的な役割を担うことの重要性、外来との継続性を保つための独自の取り組みについてお話しいただきました。
 会場には立ち見が出るほどの参加で、意見交換も熱気にあふれたものとなり、現場での問題と解決に向けた取り組みに強い期待がかけられていることを実感しました。チームメンバー皆さんの活躍のためにも、今後も継続して現場の方に役立つ情報を発信していきたいと考えています。

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