Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.45
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2009  45
学会印象記
第14回日本緩和医療学会学術大会
静岡県立静岡がんセンター薬剤部  篠 道弘
 2009年6月19日(金)と20日(土)の両日、第14回日本緩和医療学会学術大会が恒藤 暁 大会長(大阪大学大学院医学系研究科緩和医療学教授)の下、「緩和医療−原点から実践へ」をテーマに大阪国際会議場で開催されました。本学術大会への参加者は約5,500名に達したそうですが、学術大会の前日に教育セミナーが開催され、約1,600名が参加されたそうですので、大阪で3日間を過ごした方々も多かったと思います。
 さて、数年前より学術大会への参加者が急激に増えたように感じています。たまたま耳に入ってきた参加者同士の会話から推測しますと、個人として参加されている方々だけでなく、緩和ケアチーム単位での参加も少なくないようです。これもチーム医療の時代を迎えての現象と言えるかも知れません。また、学術大会で取り扱う内容も幅広くなった印象がありますが、それに伴って参加者が増えたため、どの会場も聴衆が多く、空席を見つけるのに難儀したこともありました。
 ただし、ポスター発表は351題と前年の静岡で開催された第13回に比べると、約半数ほどでした。これは大会長のご意向により査読が行われた結果と聞いています。それでも全てを拝見することはできず、事前に抄録集で綿密にピックアップしておく必要性を痛感しました。
 薬剤師としてはオピオイドを中心とする鎮痛剤や院内特殊製剤に興味があり、これらを中心に拝見あるいは聴講しました。ポスターについては査読をパスした演題とあって、ほとんどが研究的な内容でしたが、薬物治療に関する演題の比率は低下したように感じました。2007年に日本緩和医療薬学会が設立され、秋に学術大会が開催されるようになったことが影響しているのかも知れません。
 とは言え、今回の学術大会でも有用な知識や技術あるいは態度を学ぶことができ、他の参加者との交流もあって、たくさんの刺激を受けました。大会長をはじめ、本学術大会を成功に導かれた関係の方々に感謝を申し上げます。

Close