Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.45
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2009  45
口演9

精神症状、スピリチュアルペイン・ケア

座長・報告  彩都友紘会病院 緩和ケア科  後明 郁男
座長  ピースハウス病院  二見 典子
 この口演9は、私とピースハウス病院の二見典子先生が座長を担当しました。
 緩和ケアにおける精神症状やスピリチュアルペインのケアの大切さは、これまでも繰り返し指摘されてきましたが、身体症状のコントロールに追われるなかで、現場では、そこまで手がまわらなかったというのが実態であろうと思います。
 今回、8題の口演を聞いて、これまで努力目標であったものが、実際に達成すべき課題になってきたと実感しました。これは、身体症状、とりわけ痛みのコントロールが長足の進歩を示してきたことが大きいと思いますが、身体症状のコントロールに燭光が見えてきた今日、多忙な臨床現場でも実施可能で、効果が期待できる手技(自律訓練法 O-9-3、詩や絵本の朗読 0-9-6、宗教者との接触 O-9-7・O-9-8)の報告は興味深いものがありました。
 また、精神症状の評価法の検討(O-9-1、O-9-4)、精神症状やトータルペインの発現メカニズムの探索(O-9-2、O-9-5)も、事例数が少ないのが残念ですが、今後の事例の集積と分析に期待したいと思います。

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