Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.41
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2008  41
巻頭言
緩和医療
〜原点から実践へ〜
第14回日本緩和医療学会学術大会大会長
大阪大学大学院医学系研究科 緩和医療学
恒藤 暁
 2009年6月19、20日の両日、大阪国際会議場にて第14回日本緩和医療学会学術大会を開催する運びとなりました。今回のテーマは「緩和医療〜原点から実践へ〜」といたしました。
  わが国の緩和医療は、啓発の時代から実践の時代に入りました。実践の時代には、緩和医療に関する知識・技術・態度の教育・研修が不可欠となります。本学会では専門医認定制度を整備しており、専門医の育成を目指す方向にあります。これは社会の要望に応えることであり、必要なことであると考えられます。しかし、単に専門家を育成すれば緩和医療の問題が解決するわけではありません。緩和医療の実践には多職種により構成されるチームでのアプローチが必要となるからです。チームの構成員は、それぞれの役割を尊重し、対等な立場で意見交換を行い、互いに支え合い、緩和医療の理念と目的を共有することが重要です。同時に全ての医療従事者に緩和医療の基本的な知識・技術・態度を身につけていただくことが必要であると考えられます。
  本大会では、海外招待演者としてヨーロッパ緩和ケア協会会長のLukas Radbruch教授、アジア太平洋ホスピス緩和ケア協会会長のYoung Seon Hong教授、オーストラリア緩和ケア協会会長のMargaret O'Connor教授をお招きしております。それぞれの地域での取り組みと課題が分かち合われ、本学会の今後についての活発な討論が展開されることを願っております。
  また、緩和医療における重要なテーマ毎のシンポジウムやワークショップ、イブニングセミナー、モーニングセミナー、一般演題(口演・ポスター)等も企画しております。
  本大会が緩和医療の原点から実践への有意義な学びの場となると同時に、参加者同士の良き出会いの場となることを願いつつ、組織委員一同、多くの方々のご参加をお待ちしております。

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