Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.39
日本緩和医療学会ニューズレター
May 2008  39
学会印象記
コミュニケーション技術研修会ファシリテーター養成講座に参加して
千葉県がんセンター 緩和医療科  坂下美彦
 がん対策推進基本計画の施策もあり、がん診療に携わる医師を対象に悪い話を伝える技術(SHARE)を学ぶコミュニケーション・スキル・トレーニング(CST)が各地で行われるようになった。今後さらにがん拠点病院などの医療現場でのCST実施のためにはファシリテーターの養成が急務と考えられ、日本サイコオンコロジー学会主催で平成18年度よりこの講座が始まりました。
 今回の日程は12月21-22日、1月11-12 日、1月25-26日、2月7-8日の計8日間で、内容は講義2時間、ロールプレイおよびグループワーク28時間、ファシリテート実習10時間からなりました。参加者はオンコロジストとサイコオンコロジストの計20名で、内富庸介先生、藤森麻衣子先生、大庭章先生の御指導のもとに行われました。
 SHAREのCSTではオンコロジストとサイコオンコロジストがペアになってグループのファシリテートを行います。ファシリテーターはロールプレイやディスカッションの進行役であり、グループの凝集性を高め、ディスカッションを盛り上げたり、気付きを促したりするのが役目です。これは自分で直接指導したり教えたりすることよりも難しいことです。また参加者は必ずしもモチベーションのある素直な方とは限らないので、いろいろなタイプの参加者へも対応できるようファシリテートのスキルを学ぶことが必要です。
 講座では主にロールプレイにおいて医師役、オブザーバー役、ファシリテーター役を交代で行いながら学びました。私は以前CSTに参加したことがありますが、SHAREやロールプレイに自信を持てる状態ではありませんでした。そのためロールプレイを通じてSHAREを学びつつ、そのファシリテートの仕方を学ぶというまさに悪戦苦闘でした。
 最初はどうなるものかと思いましたが、先生方の素晴らしい御指導と、同期の先生方とのお互いの励ましが支えになり、実際のCSTでのファシリテーター実践を含めた養成講座を無事に終了することができました。今後もCSTファシリテーターとしてがんばっていきたいと思います。

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