Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.36
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2007  36
ポスターセッション P2J-1〜P2J-11
緩和ケアチーム(8)
座長・報告 : 埼玉県立がんセンター緩和ケア科  余宮きのみ
 このセッションでは、各施設の緩和ケアチーム(以下、PCT)の活動報告が行われた。1〜4年のPCT活動の中で、どの施設でも時間的な経過とともに「介入件数の増加」「より早期からの依頼」という良い成果が得られていた。
 またアンケートなどの結果から、今後の課題として以下のことが挙げられた。
1.一般病棟の症状緩和に関する知識の普及・教育(学習会や講演会、特にPCTが病棟の希望に応じて行う出前の勉強会、学習会の参加率が低いという問題のある施設からは“コンサルテーションを通じての教育”がより有効ではとの提案があった。)
2.院内マニュアルの作成(院内マニュアルが教育の点で効果が高かったとの報告もあった)
3.退院した患者に対する外来でのサポート体制・地域医療機関との連携
4.病棟スタッフとのコミュニケーション(担当医師・看護師への声かけ、PCT内カンファレンス内容の病棟内への還元、客観的評価尺度の共有化、デスカンファレンスの開催)
5. PCTメンバーの活動時間の確保
 各施設で取り組み方は少しずつ異なるものの、より良い活動への意欲が伺えた。
 また小粥先生らは緩和ケアチームにおける歯科衛生師のかかわりの重要性について報告した。歯科衛生師による専門的介入により口内トラブルのある患者が摂食可能となり、患者医療者間の関係が改善した症例を紹介した。各職種の専門性だけではなく、様々なスタッフが介入することそのものの意義も大きいように感じられた。

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