Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.31
May 2006

日本緩和医療学会 ニューズレター第31号

学会印象記
第6回千葉緩和医療研究会
千葉県がんセンター整形外科  安部能成
 まだ肌寒さの残る平成18年2月18日の午後、JR千葉駅に程近い、ぱ・る・るプラザCHIBA6階の大会議室で、第6回千葉緩和医療研究会が開催された。本研究会は、千葉緩和医療研究会と大日本住友製薬株式会社との共催である。また、千葉県医師会、千葉県病院薬剤師会、千葉県看護協会の後援があった。
 当番である君津中央病院緩和医療科の鈴木紀彰先生の開会の辞に続き、一般演題が2部構成で発表された。第1部は、(1)「よりよい死後の整容(エンゼルケア)を目指して」君津中央病院緩和ケア病棟、武石直実(以下、敬称は省略)(2)「癒しの場となるエンセルメイクを目指して」旭中央病院緩和ケア病棟、高野美智子(3)「アロママッサージを併用した便秘症状の緩和」千葉県がんセンター緩和医療科、樋口こず絵(4)「長期にわたりセデーションをかけた末期癌患者への関わり」山王病院緩和ケア病棟、園部麻里恵(5)「患者様と家族との関わり」君津中央病院緩和ケア病棟、若林苑子(6)「緩和医療における他動的立位活動の廃用症候群防止効果」国際医療福祉大学作業療法学科、野崎智仁(7)「緩和的リハビリテーション導入により退院となった骨軟部腫瘍患者」国際医療福祉大学作業療法学科、鈴木香織、の6演題であった。ここで休憩時間の後、座長が交代して第2部となり、(8)「悪性リンパ腫の終末期におけるリハビリテーションの意味の移り変わり」千葉医療福祉専門学校作業療法学科、松山昌史(9)「職場における看護師の満足度」君津中央病院緩和ケア病棟、間野さやか(10)「塩酸オキシコドン徐放錠採用前後におけるオピオイド使用状況」成東病院薬剤部、加藤久勝(11)「疼痛緩和にNSAIDSが鍵となった膵がん末期患者の一例」千葉医療センター緩和ケアグループ、赤沼直毅(12)「切除不能胃癌に対する胃空腸バイパス術の検討」成田赤十字病院外科・緩和ケア科、伊藤勝彦(13)「大学病院における看護師に対する緩和医療教育」日本医科大学附属千葉北総病院外科、山田岳史、が粛々と発表された。この後、特別講演として、アルフォンス・デーケン上智大学名誉教授による特別講演「終末医療におけるスピリチュアルケア」が行われて閉会となった。
 本研究会の発表職種は、看護師(6)、医師(3)、リハビリテーション(3)、薬剤師(1)、チャプレン(1)、と多岐に渡り、複数職種による協同作業と言う緩和医療の特色が出ていた。座長の進行もスムーズで、各演題毎に内容を深める質疑応答が行われた。また、各演者の発表方法にも工夫あって質問し易く、その点でも勉強になる研究会であった。

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