Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.29
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2005  29
ポスターセッション II-B-07〜12
緩和ケアチーム6
司会・報告 : 愛知県厚生連 海南病院  渡辺 正
 緩和ケアチームの活動状況の分析が3題、および緩和ケアチームによるADLの改善、栄養サポート、教育などの取り組みが各1題と、計6題の発表があった。II-B-7,8はともに大学付属病院での取り組みで、日本大学医学部付属板橋病院は、21ヶ月で114例、島根大学医学部付属病院では15ヶ月で107例の依頼件数があり、ともに約95%が疼痛コントロールの依頼であったが、転院、在宅など療養先のコーデイネートや、比較的治療早期からの紹介が増え、緩和ケアのビジョンに沿ったケアへの前進が見られた。
 II-B-09は島根大学医学部付属病院・緩和ケアチームの栄養サポートについての演題であるが、緩和ケアチーム内に栄養サポートチームも参加して活動することは、延命、食の楽しみなど、患者のQOLの向上によい影響を与え、病状進行により一時的であっても実際の効果が得られており、今後充実させていく課題と考えられた。II-B-10は山陰労災病院での緩和ケアセミナーのあり方をアンケート結果より検討したものであるが、院内教育の枠を広げ、在宅を視野に入れて地域医療機関にも働きかけて取り組まれていることは、地域とのネットワーク作りをしていく上で参考になった。II-B-11は国立国際医療センターの報告で、コンサルテーションが年間189例と多く、そのうち160例が症状緩和であったが、在院日数が少ないこと、在宅への移行が約半数であること、比較的早期から依頼があることなど、急性期病院の中での緩和ケア科の特徴が示された。II-B-12は社会保険中京病院からの報告で、依頼症例のADLの改善に貢献したかどうかを検討したものである。実際の介入により、睡眠、ADL、コミュニケーションなどにおいて改善が認められ、疼痛コントロールのみならず、他の症状の改善に対してもチームの介入の有用性が示された。

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