Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.29
日本緩和医療学会ニューズレター
Nov 2005  29
ポスターセッション I-A-08〜14
緩和ケアチーム2
司会・報告 : 国立がんセンター中央病院 麻酔−緩和ケア科  村上 敏史
 緩和ケアチーム2は主として一般病棟における緩和ケアチームの活動の現状とその課題についての報告であった。
 白石好らによる「一般消化器外科病棟における緩和ケアチーム介入の検討」は、QOL評価を本人の意思を尊重した上で緩和ケアが有効であったかという視点で評価し、最後までQOLが保つためには患者自身のギアチェンジの認識と家族の積極的な協力が重要であることを明らかにした。
 林容子らは「一般病院での肺癌治療におけるチーム医療の試み(告知、抗癌剤治療から緩和まで)」において多職種参加型のチーム(肺癌チーム)を結成し、定期的なカンファレンスの現状報告を中心に、緩和ケアにおける多職種カンファレンスの重要性・問題点を提起した。
吉澤一巳らの「Pain Management Team活動報告(第3報):間歇PCAを用いたがん性疼痛対策」においては薬剤師の観点から院内で安全かつ効果的に鎮痛を図る方法としてPCAを用いた方法が紹介された。PCAデバイスの改良や院内広報などによる安全な運用の確立について述べられている。
 「大学病院における緩和ケアチームによるコンサルテーションの実態」において、入江由美子らは、コンサルトの現状を報告するとともに、コンサルトに対する提議の実施率を元に依頼科とのコミュニケーションの重要性を示した。
「大阪医療センター緩和ケアチーム「がんサポートチーム」の活動報告と介入効果」では、サポートチームの質の評価としてSTASを使用し、チーム医療がいかに重要であるかが示された。
 江口成美らによる「当院における「緩和医療を考える会」の実践報告」では院内での緩和ケアの重要性を院内スタッフに広めるため、勉強会をどのように進めれば啓発・教育の一端を担えるかについて興味深くまとめられていた。
 細川員巳らの「緩和ケアチームの活動報告」は他の報告が院内向けのものであったのに対し、院外(地域)に対してどのように普及させていくかという報告であり、地域連携の重要性について考えさせられた。
 以上、誠に簡単ながら緩和ケアチーム2においての報告をまとめた。いずれも珠玉のものばかりであり、非常にためになるものであったことをここに記す。

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