Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.28
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2005  28
ポスターセッション III-A-07〜12
緩和ケアチーム8
司会・報告 : 日本大学医学部附属板橋病院  藤田 智子
 緩和ケアチームにおける薬剤師の活動によりオピオイド製剤の適正使用推進に貢献している報告3題と外来患者へのチーム薬剤師の活動報告1題、緩和ケアチーム介入効果事例2題の計6演題の発表があった。
  III-A-7:緩和ケアチームにおける薬剤師の活動として緩和ケアマニュアルの作成、薬剤アセスメント表作成による情報共有、緩和ケアニュースの発行に取り組み、オピオイド製剤の適正使用推進に貢献していることを示された。III-A-8:緩和ケアチームで関わった患者の退院後のフォローにチーム薬剤師が担当し、院内の調剤支援システムを利用することで外来受診時に確実に対応できている。緩和ケアチームにおける薬剤師の役割が入院患者から外来患者へと広がっていることを示した発表であった。III-A-9:緩和ケア支援チーム発足から薬剤師が参加することにより、緩和ケアマニュアルやオピオイドローテーション早見表の作成と丁寧な服薬指導によるオピオイド使用の抵抗感の低下等からオピオイド製剤の適正使用に貢献していることを示された。III-A-10:がんサポートチーム専任薬剤師が病棟担当薬剤師と連携しての服薬指導の実施、緩和ケアに用いる薬剤の情報提供等により、オピオイドローテーションの施行、十分な副作用対策の実施に貢献することができるというチーム医療の良さが示された発表であった。III-A-11:緩和ケアチームが介入により、在宅医療は無理ではないかと危惧する中で患者・家族の希望である在宅療養に移行でき、スタッフ間の相互理解と問題解決のためには家族を含めたカンファレンスの重要性を示した症例発表であった。III-A-12:介護力不足と認知症による問題行動のある患者に対する緩和ケアチームにおける在宅支援において、様々な社会資源を活用していくために、地域医療との連携強化の必要性とどのように連携していくかが課題であると発表された。
 様々な体制でスタッフが努力をしながら緩和ケアチーム活動を推進しており、緩和ケアチーム活動における薬剤師の役割の広がりと今後の活躍が期待されるセッションであった。

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