Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.28
日本緩和医療学会ニューズレター
Aug 2005  28
ポスターセッション I-K-01〜05
医療者の教育(卒前)
司会・報告 : 東北大学  中保 利通
 「医療者の教育(卒前)」のポスター発表では以下の5つの演題が発表された。
 東北大学中保から「医学生の緩和医療科臨床修練における到達度」と題して、緩和ケア病棟で臨床実習を行った5年生に対し、「緩和医療カリキュラム」の到達目標がどの程度達成されたかをアンケート調査し、態度に関する項目に比べ、知識・技能的な項目は到達度が低く、また家族のケアに関するものも不十分であった、との報告があった。
 千葉大学田口氏からは「医学部生に対する緩和医療教育−千葉大学の現況」と題して、6年生に対し医師以外の他職種講師(看護師、薬剤師、MSW、栄養士)も招きチーム医療の重要性を強調する講義内容とし、これにより学生の評価も高く有用であった、との報告があった。
 関西女子短期大学柴谷氏からは「K短期大学歯科衛生士学生に対する末期医療に関する意識調査−同年代の国民との比較−」と題して、将来さらに末期医療に参画することが期待される歯科衛生士を対象に既存のアンケート調査を追試し、延命医療については同世代国民と同様の結果が得られ、リビングウィルについては歯科衛生士に関心が高い傾向があった、との報告があった。
 佐賀大学佐藤氏からは「緩和医療医学部卒前教育カリキュラム(第2報)」と題して、平成13年に始まった卒前教育カリキュラムに改良を加え、倫理的課題・スピリチュアリティーの項目に関し学習方略を作成し、今後も各施設で利用されることを期待しており、感想・意見を取り入れながらさらに発展させる予定であることが報告された。
 近畿中央胸部疾患センター所氏からは「関西医科大学心療内科における緩和医療/精神腫瘍学の卒前教育」と題して、今後教育カリキュラムを作成する際の基礎資料とするために、4回生を対象として講義の前後で項目別に関心度を調査した結果、学生はがん告知とその後の患者・家族の精神心理的支援に高い関心を示し、この領域における研究活動にはあまり関心が高くなかったことが示唆された、との報告があった。

Close