Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.24
Aug 2004

日本緩和医療学会 ニューズレター第24号

ポスターセッション
治療2
司会・報告 : 市立秋田総合病院外科  橋爪 隆弘
 P2-74 島根大学第一外科学教室では、消化器外科の緩和手術は平成13年以前が0であったのが、この2年間で19例。適応には、生命予後が3ヶ月以上予測されると考えられる症例。胃癌、大腸癌の症例で腹膜播種の症例は、結果が改善しない例が出てしまう。予後が1ヶ月と予測される場合、適応があるのではないかという意見が多いようでした。
 P2-75 帝京大学における肺癌、食道癌や乳癌、甲状腺癌における気道閉塞に対するステントの発表。ステント挿入により全例の症状の緩和が見られた。ステントはcovered typeを基本的に使用している。ただし、カバーがない部位で腫瘍の増殖があり、再挿入をするケースがある。甲状腺癌による気道閉塞で、ステント挿入により3年生存している症例の提示があった。
 P2-77 姫路医療センター呼吸器科では、80歳以上の肺癌症例を検討。Stage I〜IIIa 期までは、胸腔鏡手術が基本。化学療法、放射線療法が加わる場合がある。IIIb、IV期はBSC。肺癌はここ数年で化学療法のregimenが変化しており、十分なICが必要である。80歳以上の症例では化学療法は単剤がいいのか併用がいいのかは、日本ではEBMがない。各施設で苦慮していると思われる。
 P2-78 旭川医大の内視鏡的胆管ステントの発表。初期の減黄目的でtube stentを使用。基本的にはcovered stentを使用する。開存率も満足しえる。Stentの閉塞はありえる合併症で、再ステントが必要な場合もある。この手技は切除不可能膵臓癌による閉塞性黄疸の第一選択である。
 P2-79 防府消化器病センター防府胃腸病院は、診断、治療から緩和医療、在宅ケアまで一貫して行っている。消化器癌の再発では、その時期により様々な病態が生じる。人工肛門造設などの外科的処置だけでなく、化学療法や腹水の濃縮還元を行った症例を呈示していた
 総合して、外科的手術や内視鏡的治療などは、この治療は何が目的であるのか常に考えなくてはならないし、また化学療法の目的、標準治療、副作用対策、支持療法は、治療医には求められている。治療の結果をお互いに評価しあうことは、大事なことである。

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