Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.24
Aug 2004

日本緩和医療学会 ニューズレター第24号

ポスターセッション
緩和ケアチーム1
司会・報告 : 昭和大学緩和ケアセンター  樋口比登実
緩和ケア診療加算が算定され2年経過し、少し落ち着きを見せ始めている感がある。当初は、何を揃えれば加算を算定でき、病院の収益につながるのであろうかといったことに終始していたが、今回の発表により模索しながらも着実に緩和ケアチームの活動が根付きつつあると実感できた。
 3題は緩和ケアチームの立場から、1題は依頼科の立場からの発表であり、2題は医師や看護師の緩和ケア及び死に対する意識調査のアンケート結果であった。緩和ケアチームの立ち上げ、運営、評価に関しては、病院ごとの格差を強く感じているが、種々の環境の中で個々が奮闘努力している事が窺われた。依頼科のスタッフからの発表は、一人の患者を多職種で診ていく事の困難さ、緩和ケアチームと主治医の関係の曖昧さなど多くの問題が提起されていた。しかし、困難な一例を通し、より良い関係が生まれ、チームと共に充実した緩和ケアを提供できるようになったと報告された。一例一例大切に関わる事により、病院全体の緩和ケアに対する意識の向上が成されていくことが明らかとなった。アンケート調査からは、アンケート回収率(医師:22%、看護師:91%)より医師の緩和ケアに対する興味の低さが垣間見られた。医師と看護師の緩和ケアに対する温度差の違いは周知の事であるが、この格差を持ってバランスの取れたチーム活動を行っていかなければならない事も事実である。今回のアンケート結果をもとに、より望ましい緩和ケアチームが構成され、その活動結果が報告される日を心待ちにしている。
 本来緩和ケアは全ての医師が関わらなければならない事であり、緩和ケアが特殊な医療として一人歩きする事には大きな危惧を感じている。各々の施設で緩和ケアチームに何が求められているか?チームの活動を各施設でどのように評価していくか?チームとして掲げる目標は何か?多職種によるチーム医療の課題などを考える機会となるセッションであった。

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