Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.24
Aug 2004

日本緩和医療学会 ニューズレター第24号

総会の総括
第9回日本緩和医療学会総会の総括
第9回日本緩和医療学会総会 会長  並木 昭義
 第9回日本緩和医療学会は6月17日(木)、18日(金)の2日間、昨年6月にオープンした札幌コンベンションセンターで開催された。学会総会に参加した人数は2002名(会員1040名、非会員870名、招待者40名、学生52名)で、148名が新入会者であった。また本学会からリフレッシャーコースを設けた。参加者は562名(会員245名、非会員317名)であり、当初は200名位を予想していたので、希望者の多さに驚いた。講師陣も熱のこもった講義をされ、参加者も大変熱心に聴講していた。緩和医療に対する関心の大きさが窺えた。企画は緩和医療の総論的、一般的なことでなく、緩和医療学に基づいた具体的、実践的な内容を重要視した。内容が盛り沢山になり、スケジュールに余裕がなく、3会場同時開催になった。どの会場も参加者が多く、熱心な講演、発表、討論がなされた。教育講演は6講演を各種症状のコントロールに当て、実践的な内容であり好評であった。梅原猛先生の特別講演は、1000名を越える参加者であった。梅原先生は、こんなに参加者からの熱意を感じたことはなかったと、大変嬉しそうにして帰られた。一般演題は259題の応募があり、これらをポスター発表とした。余裕を持った会場と時間配分を心掛けたつもりであったが、参加人数が予想以上に多かったこともあり、少し窮屈な思いをさせたのではないかと気になった。今回予め4題の優秀演題を選出し、口演発表で最優秀賞を決めた。その結果、大阪大学大学院人間科学研究科の平井啓先生が受賞した。懇親会は北海道らしさを十分に味わってもらうため札幌ビール園で行った。約600名の方々が集まって楽しく賑やかに行うことができた。本学会の目的には会員だけでなく市民に対する啓発活動がある。今回は柏木哲夫先生に講演をして頂いた。約400名の参加者がおり、柏木先生の講演に感激して帰られた。後日、話している内容、言葉の意味がわからなかったとのメールが寄せられた。この発信者は今回初めて本学会に参加した者達であった。もっと地方で緩和医療に関する研修会、講演会などを積極的に行い、啓発、教育していく必要性を痛感した。学会開催に当たっては、会長の独自性を出すことと、テーマの継続性が大切である。今回の学会で問題になったこと、十分に煮詰まらなかったところを次回の第10回日本緩和医療学会総会で取り上げることが望まれる。

Close