Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.21
Nov 2003

日本緩和医療学会 ニューズレター第21号

ポスターセッション P16 149〜153
司会 : 千葉県がんセンター  石井ノリ子
 本セッションは代替・補完療法に関するもので主に癒しにかかわるテーマであった。
 P16-149〜P16-151は音楽療法に関するもので、P16-149は代替療法としての音楽療法の効果を客観的に評価するためアンケート調査を行い、気分転換としての快の結果を得たもの。P16-150は同グループによるカラード・フェイス・スケールを用いて自覚症状の変化を調査し、身体的・精神的な不快や苦痛に対して有用であったことの発表であった。P16-151はボランティアとして、安らぎを与える為の活動として取り組んでおり、医療従事者が音楽活動に取り組む姿勢に受け手も一体感が持てているという発表であった。
 P16-152、P16-153は緩和ケアの一環としてアロマテラピーを取り入れている事の発表であった。精油の種類と選択、使用方法、その効果等現状での実施・評価は二者とも同じものであった。質問の中にアロマテラピー認定受講中の医師(?)の意見があり、発表者が行っている方法・根拠に対し徹底的に否定する発言であった為かなりバトル状態が続き会場の興味を引いた。結果としてアロマテラピー学会とアロマテラピー研究会の考え方に違いがあり、その部分での相違であろうという会場の発言があった。アロマテラピーが及ぼす身体的、心理的効果を認め普及しつつあるが、まだ手探りの状態であり課題も多々あることが明らかになった。
 緩和医療にかかわる時身体的苦痛を除去することは第一の目的であるが、同時に精神的、社会的、霊的苦痛を緩和することも必要である。全人的医療の重要な要素の一つとして代替・補完療法は今後も取り組むものと考えるが、専門家の育成は急務でありまた、更に発展することを期待するカテゴリーであった。

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