Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.21
Nov 2003

日本緩和医療学会 ニューズレター第21号

ポスターセッション P07 061〜069
司会 : 静岡がんセンター緩和医療科  安達 勇
 担当したセッションでは「肺癌の緩和ケア」、「安楽死の調査」、「終末期予後判定の予測因子とサイトカイン」などの報告がなされたので紹介する。
 1)丸山らはグループ療法を肺癌と乳癌患者に分けて比較検討した結果、乳癌は感情面、情緒面共に改善を認めたが、肺癌では治療に対する知識面での理解に改善を認めたが情緒やコーピング面の改善が悪かった。今後グルー療法の在り方をより工夫する必要があると討議された。2)進藤らは肺癌終末期患者の在宅支援の可能性について検討したところ、酸素吸入や難しい症状の緩和、急変時の対応などから在宅緩和治療において地域連携システムの工夫がないと困難であることが指摘された。一方山県はHOT導入によって患者の在宅や旅行への支援に役立つことも報告された。3)加堂らは肺癌の緩和放射線療法はより早期に行うことが症状緩和に役立つと報告した。4)柳沢らは肺癌患者の終末期においては種々の治療や症状行緩和治療によって免疫力低下などから易感染性となり真菌MRSAなどの弱毒性感染がみられ、延命に寄与する適切な感染治療の確立を提唱した。5)柴田らは安楽死を希望する患者に東大式エゴグラムを用いて解析したところ性格的特徴をもっていることが明らとなり、これら患者への積極的なスピリチュアルケアが課題となった。6)兵頭らはJ-POS PI(予後予測因子)を開発し有用性を検証した。7)中川らは各種サイトカインを測定しIL-6が死亡直前に上昇することを認めた。
 以上、多方面から報告がなされた。今後これらを臨床へ還元できるエビデンスの高いものにしていくよう努力して欲しい。

Close