Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.18
Feb 2003

日本緩和医療学会 ニューズレター第18号

学会印象記
第8回日本臨床死生学会
筑波大学臨床医学系  庄司 進一
 平成14年12月7日〜8日、アルフォンス・デーケン教授を大会長に第8回日本臨床死生学会が上智大学で、「生と死を学ぶ−21世紀のデス・エデュケーションの試み−」を大会テーマに開催された。基調講演は柳田邦男氏が「『物語を生きる人間』と死」の題で、会長講演は「今後のデス・エデュケーションの課題−海外の現状から考える−」の題で行われた。パネルディスカッションは「尊厳ある生と死のあり方」の題で、哲学・倫理学の立場から埼玉学園大学人間学部人間文化学科の尾崎恭一氏、精神医学の立場から神奈川県立がんセンター精神科の大西秀樹氏、看護の立場から東札幌病院の石垣靖子氏、家族の立場から大和・生と死を考える会の古谷小枝子氏、法律を含む政策論の視点から法政大学法学部の成澤光氏で行われた。シンポジウムは「自殺をめぐる諸問題」の題で、精神医学の立場から帝京大学溝ノ口病院精神科の張賢徳氏、救命医学の立場から東京医科大学救命医学講座の行岡哲男氏、心理学の立場から白井幸子氏、遺族関係の立場からあしなが育英会の西田正弘氏で行われた。一般演題は24題で、その中でも教育に関する演題は6題、spiritual care, painに関する演題は5題、医療者の心理に関する演題は4題であった。本学会は死の教育、spiritual careなどに関心の高い各分野の人々が多く、緩和ケア学会、死の臨床研究会、サイコオンコロジー学会、などと深い関連がある。本格的な冬将軍が訪れた週末、多くの学会員の熱心な参加が印象深かった。

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