Japanese Society for Palliative Medicine
News Letter No.18
Feb 2003

日本緩和医療学会 ニューズレター第18号

学会印象記
第12回国際がん看護学会に参加して
淀川キリスト教病院看護部ホスピス  田村 恵子
 2002年8月28日から9月1日までの5日間、第12回国際がん看護学会(12th International Conference on Cancer Nursing 2002)がロンドン郊外のWembley Conference Centre で開催された。学会には、世界各国からがん看護に従事する 看護職600名余りが参加し、看護実践・教育・研究に関して400題を越える口頭およびポスター発表が行われた。日本からは43名の参加があり、口頭発表が4題と、ポスターでの発表が20題行なわれた。筆者は、国際がん看護学会より、日本における専門看護師制度と、がん看護専門看護師の活動についての紹介の依頼を受けPlenary Sessionでの発表を行なった。セッションのテーマは“Making A Difference”であり、南アフリカ、ブラジル、イスラエル、日本の4カ国からがん看護に関する新たな取り組みが紹介された。筆者の発表テーマは“The Current Situation of Certified Nurse Specialist System in Japan”であり、制度の紹介とがん看護専門看護師に課された5つの役割をどのように開発しているか経験を交えて説明した。発表後、5年毎の更新を行なうための条件に関する質問、共に働く看護師達からの評価方法に関する質問などがよせられた。さらに、イギリスのCNSからは、役割開発の際には、日本と同様な困難があったことなどを聞くこともできた。また、同じセッションで発表したイスラエルのナースからは、イスラエルでの緩和ケアの状況について聞くことができた。ポスターは学会期間中、継続して掲示されており、口頭発表の合間に比較的ゆったりと見ることができた。学会最終日に、ポスター発表の講評が約30分間をかけて行われ、日本から2題のポスター発表も高く評価された。世界各国のがん看護の現場で働くナース達との交流が図れた有意義な5日間であった。

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