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学会からのお知らせ
市民公開シンポジウム(2005年7月2日開催) Q&A公開
押川先生への質問と回答
質問1 : 在宅で療養されている患者さんの社会性を保つために行っていることはありますか?
質問2 : 家での死について知りたい。都内であれば来てくださるのか?
質問3 : 1年在宅療養するとして、介護費用の目安を教えて下さい。
質問4 : 在宅ケアを行う場合、薬剤師の役割を教えて下さい。
質問5 : 痴呆がすすみ、本人の意志確認が難しい状態での意志決定は?
質問6 : 在宅ケアのポイントのなかでの death education(死への準備教育)とはどのようなことを話されるのですか?
質問7 : 在宅への希望は強いが、家族が不安で、受け入れが難しい場合など、看護師としてどのように対応すればよいのでしょうか?
質問8 : 在宅看護を実践する中でご家族及び患者さんとの関わりの中で難しかった点、又良かった点があれば教えて下さい。
質問9 : 死への受容が行えない患者さん、ご家族に対して、私たち医療者はどのように働きかけていったらいいのでしょうか?
質問10 : 訪問看護を今後検討したいナースですが、ケモも訪問看護で受けられるのでしょうか?
質問11 : 講演の中のデイズニーランドはとてもすてきだと思いますが、ボランテイアですか?
質問12 : 家事の担い手が病気になったときに家事遂行を助けてくれるような、サービスやシステムがあるのでしょうか?

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質問1 : 女性、34歳。
 在宅で療養されている患者さんは外出の機会が減り、孤立しがちで“煮詰ってくる“のではないかと思います。患者さんの社会性を保つために行っていることはありますか。
押川 : それは、個々で異なります。外出したくない人もいるわけで、要は、制限をせずになるべく患者さんのやりたい事ができるようなサポートを心掛けております。
質問2 : 女性、50歳。
 家での死について知りたい(入院1ヶ月で入院費はどのくらいかかるのか)。都内であれば来てくださるのか?
押川 :
入院の費用は個々で異なりますが、最終的には高額医療の範囲内での負担だと思います。但し個室の部屋代は別だと思います。詳しくはソーシャルワーカーにお尋ね下さい。訪問看護は都内で、片道1時間以内なら行っています。
質問3 : 女性、55歳。
 今はがんではありませんが、将来、回復が望めない状態になったら、在宅で療養したいと思います。どのくらい貯金しておいたらよいものでしょうか。たとえば1年在宅療養するとして、介護費用の目安を教えて下さい。
押川 : どの程度の資源を使うか、どの程度の医療が必要かでも異なると思います。貯めれるだけ貯めておく事だと思います。
質問4 : 女性、24歳。
 在宅ケアを行う場合 薬剤師とは相談したり、方針を決めていく事はないのでしょうか。偏った質問ですみませんがよろしくおねがいします(注 :この方は小迫先生への質問3と同じ方で、薬学の学生さんです。)
押川 : 私たちは緩和ケアで活躍している薬剤師さんに、薬の事は大いに相談に乗ってもらっています。
質問5 : 女性、27歳。
 老年期の胃癌のターミナルの患者さんが 症状が緩和し、一時退院しました。しかし、自宅で食事が摂れず、脱水症状で再入院になりました。ご本人、ご家族へは高カロリー輸液や食事がとれるための手術がすすめられましたが、何もしないで欲しいとご本人とご家族の意見が一致しました。一般病院の病棟なので訪問介入し、退院をすすめています。しかし、ご本人と妻との二人暮らしの事を娘さんが心配してこのままの入院を希望されています。現在、痴呆が進み、ご本人の意志は確認が難しい状態です。
押川 : 何もして欲しくない意思がはっきりして、かつ、苦痛のコントロールができているのなら在宅も選択肢になるとは思います。
質問6 : 男性、50歳。
 在宅ケアのポイントのなかでの death education(死への準備教育)とはどのようなことを話されるのですか?患者様の死生観、宗教観により、内容が異なると思いますが?
押川 : 近い将来に死が訪れる事を話しますし、ケースバイケースですが、呼吸停止までの様子や、その時にどう対応してあげればいいのかを、具体的に話す事もあります。
質問7 : 女性、28歳。
 在宅へ向けてご家族の希望は強いが、ご家族が不安で、受け入れが難しい場合など、看護師としてどのように対応(声かけ)をしていけばよいのでしょうか。
押川 : ご家族の不安が具体的にどこにあるのかを、良く話し合って理解する事が大切だと思います。それが分かれば、その解決に向けて、リソースナース1)や多職種の力も借りると良いと思います。
1)司会者註 :聖路加病院の場合は認定看護師、専門看護師などのような専門的な知識を持った集団があり、リソースナースと呼んでいる。
質問8 : 女性、36歳。
 在宅看護を実践する中でご家族及び患者さんとの関わりの中で難しかった点、又良かった点[コミュニケーション、ご家族間の関係など]について、小児、成人、各一例づつあれば教えて下さい。
押川 : 文芸春秋から出版した“在宅で死ぬということ”の本を是非お読み下さい。
質問9 : 女性、25歳。
 なかなか死への受容が行えない患者さん、ご家族に対して、私たち医療者はどのように働きかけていったらいいのでしょうか。
押川 : 受容できないまま、死にたくないと言って死んでいく人も、いていいと私は思っています。
質問10 : 性別・年齢無記入。
 押川先生のご講演の中で 「主治医のターミナル判定」の説明の中で緩和ケアが必要だとの言葉がありました。小迫先生のご講演の中には「がんの診断時から 緩和ケアの対象である」の説明があり、ターミナルstageのみに限定されないことであると強く共感しました。その後だったために、より押川先生の言葉が否定的なイメージとして感じました。今回のテーマが「ターミナル」な面が強いことでの発言であったのでしょうか?
 訪問看護を今後検討したいナースですが、ケモ(抗癌剤治療)も訪問看護で受けられる症例もあるのでしょうか?もしあれば副作用コントロールに関してマネジメントについて紹介いただければうれしいです。また患者様のプロとしての意識に関して[注 :原文のままです]、本当にそうだな、確かにそうだと感激しました。押川先生の辛い体験を聞いて力強く感じられ励まされました。
押川 : 在宅でも化学療法を行った事はあります。但し、A-Port(身体に埋め込んだ輸液のための静脈路装置)など、しっかりしたルートがある場合と、しっかりした介護者がいる場合に制限しています。副作用のコントロールは、施設内となんら変わりありません。
質問11 : :女性、35歳。
 私も訪問看護をしています。デイズニーランドよかったです。とてもすてきだと思いますが、ボランテイアですか?
押川 : ボランティアです。
質問12 : 女性、28歳。
 たとえば主婦ががんになり、療養しなくてはならないとき、家事の担い手がなくなって、主婦自身が負い目に感じたり、夫は仕事に多忙で、家族が途方にくれたりそのために家族関係がギクシャクすることがあります。家事の担い手が病気になったときに家事遂行を助けてくれるような、サービスやシステムがあるのでしょうか?
押川 : これからは40歳以上も癌の場合は、条件付で介護保険の対象になれるようですし、ヘルパーなどを利用する事をお勧めします。
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