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がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2010年版)

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2章 背景知識
4 薬理学的知識
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オピオイド
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オピオイドと食事の影響
 オピオイドは一般的に食事の時間に関係なく、定期的に服用することが推奨されているが、なかには食事(高脂肪食摂取)が吸収に影響(薬物動態学的相互作用)を生じる可能性が報告されている製剤がある。ピーガード®は、高脂肪食摂取20分後または軽食摂取30分前投与では、空腹時投与と比べてAUC およびCmaxが約50%低下、パシーフ®は高脂肪食摂取後ではAUCが約18%減少、カディアン®は食後に服用すると、空腹時に服用した時と比較して最高血中濃度到達時間(maximum drug concentration time;Tmax)が約1.6時間遅延することもある。その他にオキシコドン速放性製剤(オキノーム®)は、高脂肪食摂取後にAUCが約20%上昇する。
 したがって、患者の症状や生活に合わせて各薬剤の用法・用量を調節する場合、オピオイド製剤の鎮痛作用の減弱に注意する必要がある。
(高瀬久光、伊勢雄也、片山志郎)
高脂肪食
脂肪が多く含まれる食品をとる食事。明確な定義はないが、総摂取エネルギーのうち脂肪が占める割合(脂肪エネルギー比率)がおおよそ30〜40%以上とされることが多い。

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