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がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2010年版)

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2章 背景知識
4 薬理学的知識
1
オピオイド
5
換算表
 換算比に関しては多くの報告がなされており、その数値にはばらつきがある。また、多くの報告は痛みの安定している患者での対モルヒネでの単回投与の結果に基づいた換算となっている。実際の診療では、痛みの不安定な患者での変更が多く、換算表のみに頼った変更はするべきではない。換算表を目安に決定した変更後の投与量から、個々の患者の痛み、副作用を観察したうえできめ細かい調節をすることが必要である。
 本ガイドラインでは標準的な換算の目安として、ガイドラインなどの換算表をもとに検討し、使用しやすいと思われる数値を示すこととした(表3)。
表3 換算表
投与経路 静脈内投与・皮下投与 経口投与 直腸内投与 経皮投与
モルヒネ 10〜15mg 30mg 20mg  
コデイン   200mg    
オキシコドン 15mg 20mg    
フェンタニル 0.2〜0.3mg    
モルヒネ経口30mgを基準とした場合に、計算上等力価となるオピオイドの換算量を示す。
※ フェンタニル貼付剤については添付文書の換算表を参照。12.5μg/hに相当する。
(工藤尚子、的場元弘)
【参考文献】
1)
National Comprehensive Cancer Network(Version 1. 2009): NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology. Adult cancer pain.
2)
Hanks GW, de Conno F, Cherny N, et al. Morphine and alternative opioids in cancer pain; the EAPC recommendations. Br J Cancer 2001; 84: 587-93
3)
Fine PG, Portenoy RK. Establishing“best practices” for opioid rotation: conclusions of an expert panel. J Pain Symptom Manage. 2009; 30: 418-25

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