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がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2010年版)

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1章 はじめに
1 ガイドライン作成の経緯と目的
2
ガイドラインの目的
 本ガイドラインの目的について述べる。本ガイドラインの目的は、がん疼痛をもつすべてのがん患者を対象に医師、看護師、薬剤師などを含む医療チームを使用者として、がん疼痛に対する薬物療法の標準的治療を示すことである。本ガイドラインはEBM(Evidence-Based Medicine)の手法に基づいて、当学会に所属する多職種の学会会員によって国内外の文献を十分に検討し、体系化されたガイドラインを作成するように努めると同時に、フローチャートを用いて医療チームにとって臨床の場における意思決定の手助けとなるように工夫した。また、「薬物療法以外の疼痛治療法」については、関連学会やその領域の専門家に協力をいただいた。さらに、現在国際的に用いられている主要なガイドラインとの整合性についても記載した。
 本ガイドラインは、 2008年6月に計画立案し、ほぼ2年の歳月をかけて完成にこぎ着けた。これからは、本ガイドラインを普及しその利用促進に努めるとともに、ガイドラインを利用することによってどのくらい診療に有益であったか、という評価をすることも重要な課題である。また、医療の進歩に遅れることなく、一定期間で改訂されなければならない。本ガイドラインは3年後を目途に改訂を検討し、「緩和医療ガイドライン作成委員会」にて改訂が必要とされれば、速やかに改訂を行うこととする。
(志真泰夫)

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