D-9
タイトル(日本語) ホスピスと緩和医療における倫理的ジレンマ
タイトル(英 語) Ethical dilemmas in hospice and palliative care.
著者名 Kinzbrunner BM
雑誌名,巻:頁 Support Care Cancer. 1995; 3: 28-36
目 的

研究デザイン 論説・提言
エビデンスレベル Not applicable
研究施設
対象患者

介 入

主要評価項目(定義)・
統計学的手法
結 果
結 論

 ホスピスと緩和医療における多種多様な倫理的ジレンマが取り上げられている。人工的水分・栄養補給については、「終末期患者は経静脈的または経腸的栄養補給を受けるべきか」と「患者は終末期に経静脈的水分補給を受けるべきか」の二つの問いが提示されている。
 第一の問いに対しては、TPNは末期がん患者の栄養補給には適していないと答えている。また、一部の患者(上部消化管の腫瘍による閉塞で食べられない患者)を除いて、進行がんの全体的な影響で経口摂取量が減少している患者に対しては、経腸的栄養補給の潜在的なリスクがその利益を上回る。おそらくもっとも適切なアプローチは、患者が食べたいものを食べさせることだろう。
 第二の問いに対しては、多くの患者や患者家族にとって経静脈的水分補給施行は、感情的文化的な規範であり、だから施行が原則となる。医療従事者も患者の口内乾燥と口渇感を気にしており、終末期における経静脈的水分補給は、患者というより医療従事者にとっての利益となっている。しかし経静脈的水分補給には重大な害がある。したがって、起立性低血圧がある患者以外、終末期におけるルーチンの経静脈的水分補給は避けるべきである。

コメント 臨床的データから、終末期における水分・栄養補給に否定的な見解を提示している。
作成者 浅井 篤