D-12
タイトル(日本語) 緩和ケアにおける栄養についての問題
タイトル(英 語) Nutritional issues in palliative care.
著者名 Meares CJ
雑誌名,巻:頁 Semin Oncol Nurs. 2000; 16: 135-145
目 的

研究デザイン 非系統的文献レビュー
エビデンスレベル Not applicable
研究施設
対象患者

介 入

主要評価項目(定義)・
統計学的手法
結 果
結 論

1976年のクインラン事例以来、緩和医療における医学的な栄養・水分補給についての倫理的議論が続いている。臨床倫理領域の研究では、患者・代理決定者の意思決定に関連する因子として、患者の選好の同定、その安定性、患者の決定に影響する因子、代理決定者の決定に影響する因子の4つが挙げられている。

終末期の栄養水分補給について患者の選好を予測できるか否かについてのコンセンサスはない。患者は治癒の可能性を理由に栄養水分補給治療を受け入れ、反対に家族のケア負担になることに対する恐れが治療を差し控える理由になる。患者の栄養水分補給治療差し控えの意向は、それを受ける意向より2倍安定性が高い。事前指示を書いている患者の意向は非常に固く、彼らが望むケアの量は少ない。

患者の決定に影響する因子についてのコンセンサスはない。しかし予後、治療から生じる痛み、個人的価値観(文化、民族、宗教を含む)、過去の経験、回復の可能性が関連している。
代理決定者の決定に強く影響するのは、患者の希望に関する意思疎通である。しかしこの種の議論は患者にも家族にも難しいものであるため、患者の希望が一貫して尊重されるわけではない。
栄養水分補給に関する決定は個人的なものであり、親しい家族にとっても推測が困難である。患者の治療に関する決定は、文化と文脈に依存的な食べ物と水分についての個人的な意味に影響を受ける。栄養水分補給治療についての患者の希望は、他の延命治療に関する希望と異なるかもしれないし、経時的に変化し、考えたり他の人に伝えたりすることが難しい。
医療従事者(ナース)は栄養水分補給治療の差し控え・中断は、他の延命治療の差し控え・中断とは異なると認識している。
医療従事者の個人的背景が、彼らが栄養水分補給治療を患者に推奨するかどうかに関わっていた。
ナースと医師の態度も異なっていた。医療従事者は自らの緩和ケアに関する信念と状況から、患者が栄養水分補給治療から受ける利益と負担を決定していた。
推奨される指針としては、決定は患者中心で、ゴール指向性で、状況に応じて再評価するというものであろう。
コメント 過去の研究論文のレビューであり、empiricalな「データ」が列挙されていた。
作成者 浅井 篤