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タイトル(日本語)

人工栄養:意思決定におけるジレンマ

タイトル(英 語) Artificial nutrition: dilemmas in decision-making.
著者名 Planas M, Camilo M
雑誌名,巻:頁 Clin Nutr. 2002; 21: 355-361
目 的

研究デザイン 論説・提言
エビデンスレベル Not applicable
研究施設
対象患者

介 入

主要評価項目

結 果

結 論

生理学的な利益が期待されない場合、医療従事者には人工栄養を提案する義務はない。

たとえ生理学的な効果があっても、QOL向上効果がなければ人工栄養を推奨してはならない。

すべての臨床的に重要なアウトカムにおいて有益な効果が見込めるのであれば、人工栄養は提案・推奨されなければならない。

治療方針についての合意が得られず意思決定能力の有る患者が一貫して拒否するならば、拒否された治療は強要できない。医療チームは患者が許容できる代替案を探る(セカンドオピニオン、治療チームの変更等)べきである。倫理委員会の助言を得る。
人工栄養に好ましい成果(延命効果)があっても好ましくない結果(症状の悪化)が並存する場合、全体的な臨床的利益ははっきりしない。この場合の判断は患者の価値観と選好(意向、希望)に基づいて行うべきである(自律)。
人工栄養の利益がもはや望めなくなった場合、正当な理由なしには人工栄養は無益と判断され、法律と倫理委員会の助言に従って、最終的には中断されてもよい。患者が末期の場合医療従事者の役目はケアであり、治療の中断を治療放棄と見なすのではなく、苦痛緩和と尊厳の保障に焦点を当てるべきである(緩和ケア)。
すべての治療決定は定期的にレビューされなくてはならない。
コメント 非常に明確な提言が提示されており、有益な考察である。
作成者 浅井 篤