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タイトル(日本語)

治癒不可能ながん患者の在宅人工栄養と倫理

タイトル(英 語) Home artificial nutrition in incurable cancer patients: rationale and ethics.
著者名 Bozzetti F, Bozzetti V
雑誌名,巻:頁 Clin Nutr. 2001; 20: S23-S27
目 的

研究デザイン 論説・提言
エビデンスレベル Not applicable
研究施設
対象患者

介 入

主要評価項目

結 果

結 論

 治癒不可能ながん患者に対する在宅静脈栄養(HPN)は、無益な治療か否か。この論文で、HPNは医学的な治療なのか生命維持のための処置(基本的な人間的ケア)なのかが問われている。また筆者らは、極端に苦痛緩和のみを目指し延命治療を一顧だにしない立場(緩和極端主義)や、終末期におけるどのような延命の試みも無益であるとする考え方の危険性に言及し注意を促している。HPN開始については、良好な意思疎通、医学的効果と臨床的利益の峻別、そしてトライ−アンド−エラー方式(trial-and-error method)と用いるのがよいとしている。
 倫理的に言えば治療の差し控えと中断には差異はなく、合理的なアプローチ法は、HPNを開始して、それが不適切であったり利益がなかったりした場合には中断するというやり方である。そして患者には何が利益なのかを定義する権利がある。

コメント HPNをどちらかといえば基本的な人間的ケアと捉えつつも、治療の差し控えと中断に差異を認めず、トライ−アンド−エラー方式を提唱している。
作成者 浅井 篤