C-13
タイトル(日本語) 緩和ケアにおける倫理的ジレンマ:台湾の研究
タイトル(英 語) Ethical dilemmas in palliative care: a study in Taiwan.
著者名 Chiu TY, Hu WY, Cheng SY, et al
雑誌名,巻:頁 J Med Ethics. 2000; 26:353-357
目 的

緩和ケア病棟における倫理的ジレンマの内容とその頻度、関連要因を調査すること。

研究デザイン “予後”に関する前向きコホート研究。
エビデンスレベル not applicable
治療環境・施設名 国立台湾大学病院の緩和ケア病棟
対象患者

例数:246名 年齢:平均60.6±14.7歳 性別:男性52.0%
原疾患:肺癌(20.7%)、大腸癌(13.0%)、肝臓癌(11.0%)など
生命予後、全身状態、病態:記載なし
在院期間:平均19.3±16.0日 転帰:死亡65.4%、退院34.6%

介 入

なし

主要評価項目(定義)・
統計学的手法
ケアで遭遇した倫理的ジレンマの要約を6ヶ月間記録し、構造化質問紙を開発した。

緩和ケア病棟の医療職者が、質問紙の各倫理的ジレンマ(患者、家族、医療チームが異なる意見である状況、水分と栄養に関する項目を含む9項目)について患者ごとに、3件法(0. なし、1. 起きたが解消、2. 起きて継続中)で記録し、週ごとの多職種チームミーティングで検討する。各ジレンマの頻度と週ごとの推移を記述する。

人口統計学的変数と倫理的ジレンマの関連を探索:χ二乗検定と一元配置分散分析(p<0.05)。

結 果

水分と栄養に関する倫理的ジレンマは、246名中の25.2%にあった。内容としては、過剰栄養補給の問題があげられた。

入院1週目では15%に水分と栄養に関する倫理的ジレンマがあった。死亡/退院前最終週に、水分と栄養に関する倫理的ジレンマがあると判断された患者は12.2%だった。

胃癌患者の59.1%、頭頚部癌の37.5%、大腸癌の34.4%に水分と栄養に関する倫理的ジレンマがあった。

結 論 国立台湾大学病院緩和ケア病棟では、倫理的ジレンマ(水分と栄養)が患者の25.2%にあり、死亡/退院直前には12.2%にあった。
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作成者 戸谷美紀