C'-6
タイトル(日本語)

終末期がん患者に対する支持療法の適応に関する研究

タイトル(英 語)
著者名 安達 勇、他
雑誌名,巻:頁 平成11年度厚生省がん研究助成金による研究報告集 p.404-409
目 的

緩和ケア病棟、がん専門病院、一般病院において肺がん・消化器がんで死亡した患者の死亡3週前と死亡2日前の輸液の実施状況を調査する。

研究デザイン 後ろ向きコホート研究(チャートレビュー)
エビデンスレベル not applicable
治療環境・施設名 A群:緩和ケア病棟(7施設)、B群:がん専門病院(4施設)、C群:一般病院(5施設)
対象患者

1998年1月〜12月に上記施設において肺がん、消化器(胃・食道・大腸)がんで死亡した患者で入院日数が17日以上であったもの。
例数:A189(肺95、消94)B206(肺76、消130)C230(肺113、消117)
年齢(中央値):A66 B65 C69  性別(男):A55% B67% C68%
原疾患 :肺がん 消化器がん
生命予後:記載なし(死亡例)
全身状態:転移(あり):A93% B97% C83%
全身状態:PS(≧3:3週間前):A80% B+C68%(2日前):A98% B+C97%
病態:肺がん症例 胸水(3週前):A35% B+C35% (2日前):A35% B+C40% 
病態:肺がん症例 浮腫(3週前):A13% B+C18% (2日前):A17% B+C35% 
消化器症例 腹水(3週前):A21% B+C44%(2日前):A22% B+C51% 
消化器症例腸閉塞(3週前):A29% B+C39%(2日前):A32% B+C43% 
消化器症例 浮腫(3週前):A34% B+C45%(2日前):A39% B+C62% 
他:入院日数(中央値):A44 B51 C59

介 入

なし

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

死亡3週前と死亡2日前の輸液実施の有無、輸液種類、投与経路、投与方法、輸液量、カイ2乗検定、クラスカルワリス検定で比較。

結 果

輸液の実施
死亡3週前 A42% B80% C81% *** 
死亡2日前 A47% B89% C97% ***
輸液種類(維:維持輸液 高:高カロリー輸液)
死亡3週前 A維75% 高25% B維47% 高53% C維55% 高43% ***
死亡2日前 A維89% 高 8%  B維69% 高31% C維57% 高40% ***
投与経路(末:末梢 中:中心静脈)
死亡3週前 A末50% 中48% B末36% 中61% C末50% 中46% **
死亡2日前 A末60% 中39% B末37% 中61% C末46% 中52% **
投与方法(持:24時間持続 間:間欠的投与)
死亡3週前 A持16% 間83% B持52% 間46% C持51% 間45% ***
死亡2日前 A持 9% 間85% B持66% 間30% C持68% 間27% ***
輸液量(肺がん症例、平均ml/日)
死亡3週前 A693 B1121 C1104 *** 
死亡2日前 A603 B1034 C1286 ***
輸液量(消化器がん症例、平均ml/日)
死亡3週前 A872 B1424 C1506 *** 
死亡2日前 A552 B1262 C1457 ***
**はP<0.01、***は P<0.001。「その他」「不明」で100%にならないことがある。

結 論

コメント 結果は雑誌名に挙げた報告書だけでなく私信により入手したデータも含む。病態の詳細、輸液量の全症例の集計、臨床症状、QOL評価、検査値の基本統計なども調査されている。
作成者 宮下光令