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タイトル(日本語)

輸液と病院死:医学的な臨終の儀式?

タイトル(英 語) Intravenous fluids and the hospitalized dying: A medical last rite?
著者名 Burge FI, King DB, Willison D
雑誌名,巻:頁 Can Fam Physician. 1990; 36: 883-6
目 的

終末期における輸液の実施状況とその関連要因を調査する。

研究デザイン 後ろ向きコホート研究(チャートレビュー)
エビデンスレベル Not applicable
治療環境・施設名 カナダの病院(McMaster University Medical Centre,400床 第三次医療の教育病院):単施設
対象患者

1985年4月から1986年3月に死亡した20歳以上の全がん患者
例数:106 年齢:平均67(27−96)歳
性別(女):55%
原疾患:消化器29%、血液18%、肺15%、不明14%、泌尿器9%、乳腺8%
生命予後:記載なし 全身状態:記載なし 病態:記載なし 治療環境:病院
他: DNR指示84%、転移82%

介 入

なし

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

死亡前30日間、死亡時の輸液実施の有無
輸液実施・非実施の2群に分け、t検定、カイ2乗検定にて関連要因を検討

結 果

輸液実施率:死亡前30日間 86例(81%)、死亡時 73例(69%)
年齢(輸液65±15、非輸液70±14)、性、使用言語、家族の存在、原発部位、罹病日数(輸液701±1082、非輸液939±1932)、「心肺蘇生をしない」という指示は輸液の実施に関連しなかった。
最終入院日数(輸液20±22、非輸液34±39)、DNR後の生存日数(輸液10±17非輸液21±30)は輸液非実施の場合の方が長かった(P<0.05)。
全体の60%で輸液を実施する医学的理由がチャートに明記されていた。
Hydration目的で輸液を実施した患者(n=62)の89%が100ml/h以上の速度であった。
死亡前30日間に輸液を中止した13人のうちチャートに理由が明記されていたのは11人であり、内訳は患者または家族の希望が4、再挿入不可が3であった。

結 論

この大学病院において悪性腫瘍で死亡した患者の2/3以上が死亡時に輸液を受けていた。

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作成者 宮下光令