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タイトル(日本語)

終末期の輸液と抗生剤投与に関するウェールズの病院勤務医の意識

タイトル(英 語) Attitudes of hospital doctors in Wales to use of intravenous fluids and antibiotics in the terminally ill.
著者名 Marin PP, Bayer AJ, Tomlinson A, et al
雑誌名,巻:頁 Postgrad Med J. 1989; 65: 650-2
目 的

終末期の輸液療法と抗生剤投与に関する医師の意識を明らかにすること。

研究デザイン 横断研究
エビデンスレベル not applicable
治療環境・施設名 英国サウスウェールズ3地区の医師
対象患者

対象:448
(精神科・精神障害領域、放射線科を除く全ての病院勤務医833名に質問紙を配布、回収率54%)
年齢:記載なし 性別:記載なし

介 入

患者特性に応じたアプローチ

主要評価項目(定義)・
統計学的手法

仮想症例(広範囲転移のため手術適応外で予後予測2週間。現在半昏睡となり、積極的介入をしなかった場合は予後2-3日と推定される)を提示し、以下を尋ねる。
1.輸液を実施するか?

すると回答した場合には、以下を尋ねる
決定に影響する最も重要な因子(理由)ひとつ
モニター(水分・電解質バランス)をするか / 適切な水分バランスを維持するだけか
末梢静脈確保ができないときの対応
2.発熱時の対応

血液培養をするか

抗生剤を投与するか
回答割合の単純集計、および、年齢、性別、専門、職位との関連をピアソンのχ2検定を用いて解析する。
結 果

77%(346名)は過去一年間に類似したケースを経験していた。

53%(238名)が輸液を実施すると回答した。
そのうち87%(206名)が末梢静脈ラインの再確保をする
そのうち26%(62名)が末梢の確保不能の場合中心静脈ラインを確保する

輸液実施の理由:「患者の快適さの保証」85%(203名)、「倫理的配慮」4%(10名)、「家族への配慮」4%(9名)。患者の過去の意思表示への配慮については言及がなかった。
年齢が高いほど、職位が高いほど、輸液に消極的であった。
終末期の輸液は不適切だが、経管による水分補給をすると数人が回答した。
モニタリングに際して、「水分・電解質バランスをモニターする」27%(63名)、「水分バランスのみで十分」68%(162名)だった。
発熱時に、「血培をする」9%(42名)、「抗生剤投与をする」16%(72名)だった。
結 論

ウェールズでは、終末期の輸液療法と抗生剤投与において統一した見解がなかった。意見交換やトレーニングを十分に行い、科学的根拠や倫理性を十分認識した上で意思決定する必要がある。

コメント 対象医師の年齢、性別、専門、職位は、データが提示されていなかったので不明。
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